ログ管理はなぜ必要?その理由とログ管理システムの選び方を解説

ログは、社内のパソコンやシステム 利用状況などの履歴のことです。ログを管理するのが「ログ管理」であり、社員の仕事状況の見える化や情報漏洩対策に役立ちます。また、効率的なログ管理を助けるのが、ログ管理システムです。ここでは、ログ管理が必要な理由、ログ管理の種類について見ていきます。また、ログ管理システム選びのポイントも解説します。

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ログ管理とは?概要や目的

ログとは、会社のパソコンやシステムを利用した際に残るデータ履歴のことです。ログを管理することでパソコンやシステムに関して「だれが、いつ、どのような作業をしていたのかを」を把握できます。

ログ管理の目的 は主に次の4点です。

情報漏洩対策

適切な労務マネジメント

内部統制強化

IT資産管理

ログ管理を行うことで、これらの実現に寄与します。具体的にどのように寄与するのかは、次章で紹介します。

ログ管理の必要性

ログ管理が注目されるようになった背景には、勤務状況を把握しにくいテレワークの普及や内部統制に注目が集まるようになってきたことがあります。ここでは、ログ管理の目的ごとに、その必要性を解説します。

1.情報漏洩対策

情報漏洩は企業の信頼を揺るがす事象です。特に、2017年に改正個人情報保護法が施行されたことにより、中小企業も個人情報保護法の対象となりました。そのため、企業規模に関わらず情報管理の安全性担保と、情報漏洩が発生してしまった場合の対応を講じる必要が生じています。

ログ管理をすることで、不審なアクセスやシステム障害を迅速に察知することができるため、社内外の情報漏洩対策に有効です。対応が間に合わずシステム障害や情報が流失してしまった場合にも、パソコンを「だれが」「どこで」使用したのかがわかれば、素早く原因を突き止めて適切な処置をとることが可能です。

※情報漏洩について詳しくは「情報漏洩対策は企業において必須!情報漏洩の原因や備え方を紹介します」をご覧ください。

2.適切な労務マネジメント

国が推し進める働き方改革の一環として、長時間労働の是正が求められるようになったほか、従業員の労働時間の把握も義務化されました。これらの対応は中小企業も義務付けられています。

ログ管理をすることで、社員の労働状況を把握しやすくなります。例えばパソコンの履歴やシステムのアクセス状況を見ることで、タイムカードを切った後の隠れ残業や休日出勤を発見することが可能です。また、リモートワークで起こりやすい社員の働きすぎも防止できるでしょう。このように、ログ管理が適切なマネジメントに結びつきます。

3. 内部統制強化

経営の健全化を目的として行われる内部統制は、効率的かつ健全な企業運営のルールを取り決め、ルールが正しく守られているか確認・統制することです。ログ管理は、社内のパソコンやシステムの利用状況が可視化されるため、ルールが守られているかの確認・統制がしやすくなります。

インターネット上のサイバー攻撃は日々進化しており、既存の攻撃を想定してセキュリティを徹底しても、それが新たな攻撃方法に対して有効であると限りません。そのため有効な対策を施すこと以上に、攻撃を受けた場合に迅速な対応をとれるよう社員一人ひとりのセキュリティ意識を高めることが重要になるでしょう。

ログ管理システムの導入で管理を徹底すれば、ルール遵守が浸透し社員の内部統制意識も高まるでしょう。それにより、情報資産管理の精度向上が見込めます。

4.IT資産管理

多くの企業では、業務においてパソコンやアプリケーションの利用が欠かせません。そのなかで、組織内のIT資産を把握・管理する必要性が高まっています。

IT資産管理の具体的な効果は、IT資産最適化によるコスト削減や不正利用の防止などです。社内ログを適切に管理することで、効率的に企業の IT資産利用状況を把握できるでしょう。

※IT資産管理について詳しくは「IT資産管理とは?目的や重要性、具体的な方法と効率化のポイントを解説」をご覧ください。

ログ管理の種類

ログ管理の代表的な種類を3つ紹介します。

操作ログ
パソコンやシステムを利用した操作履歴です。具体的には、「ファイルの閲覧」「アプリケーションの使用・編集作業」「システムの利用履歴」などの情報を指します。不審な操作のログが残るため、情報漏洩が生じた際に原因を特定するのに役立ちます。

認証ログ
ログイン履歴の管理ログです。社内ネットワークやシステムに「いつ」「だれが」入ったのかを把握します。例えば、リモートワーク時に時間外労働をしていないか、休日に業務を行っていないか、などの労務管理がしやすくなります。

アクセスログ
Webサイトへのアクセス履歴を管理するログです。「アクセス日時」「アクセスファイル」などをログデータとして記録するため、障害が発生した場合の原因究明や素早い対処につながります。

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ログ管理システムと選び方のポイント

続いて、ログ管理システムの説明と選び方のポイントについて解説します。

ログ管理システムとは

ログ管理システムとは、ログの収集、保管、監視、分析等を一括管理できるシステムのことです。導入することで効率的にログ管理を行うことができます。ただし、導入メリットを享受するためには、適切なログ管理システムの見極めが大切です。

ログ管理システム選びのポイント

ログ管理システムを選ぶ際に参考とすべきポイントは以下のとおりです。

導入が容易で、運用の負担が重すぎないか
ログ管理システムは、社員のパソコンのアクセス履歴や不正行為があった場合に検知機能が働きます。優秀なシステムではありますが、運用の負担が大きいと、管理者が対処できないケースも考えられます。
SaaSのようなクラウド型のシステムであれば、開発やシステム構築の必要がないため、サービスの契約後すぐに使用可能です。また、サービス提供者がシステム保守やバージョンアップを行ってくれるため、負担を軽減しながら運用できるでしょう。社内にITの専門部署がないなら、クラウド型がおすすめです。

ソフトウェアのライセンス管理が可能か
複数のライセンス契約管理は、ログによって把握するのが便利です。ライセンス契約とは、知的財産の権利者が第三者に使用権利を認めるための契約のことです。
会社によっては、リモートワークの拡大で社内のソフトウェアライセンス管理がおろそかになっているケースもあるようです。それを解消するためには、ログ管理システムの導入が有効です。自動でログ管理情報を収集できるため、管理者の手間を減らしたり、入力ミスを防いだりすることが可能です。
ただし、旧バージョンから最新バージョンへのアップデートや、複数のパソコンで利用する場合などは手動で行う必要があります。その際には、ある程度の専門知識は必要です。場合によっては、外部の専門家に頼ることになるかもしれません。

費用対効果が適切か
ベンダー(販売業者)により異なりますが、ログ管理システムは初期費用と月額費用がかかります。一般的な費用感は、初期費用と月額費用を合わせて、数万円から数十万円といわれています。
ただし、注意すべきは単純なコストだけでなく、利用する機能や規模に対する費用の妥当性です。ログ管理ソフトは、使い続けるに従ってログの容量が増えるため、保存量に対して追加コストがかかるのが一般的です。IT資産管理ソフトのログ機能だと、標準で3カ月から6カ月程度しかログを残せない仕様のものもあります。長期間ログを残したい企業であれば、保存期間と費用の双方を確認したうえで最適なシステムを選択しなければなりません。
なお 、「Jasmy Secure PC」なら、エージェントライセンスを利用し続ける間は期間無制限でログが記録され続けます。オプションで追加コストが発生することもありません。

ログ管理システム選びの注意点

ログ管理システム選びの注意点を2つ取り上げます。

自社システムにあっているかどうか

現代はクライアント側でのログ管理が主流です。とはいえ、利用するサービスが自社のOSやブラウザーに合っているかは確認しておく必要があります。自社の利用環境に対応しない場合は、導入できない可能性があるためです。
またセキュリティ対策は、ログ管理システムを導入したからといって万全ではありません。使用するサービスにより基準が異なるため、導入前に自社のセキュリティポリシーに合致するものかをよく確認しておきましょう。

導入前に意義や効果を周知

ログ管理システムの導入で、「仕事状況を見られているような気がする」と不安に感じる社員も出てくるかもしれません。まずはログ管理が情報漏洩対策として有効であることや、業務利用上のモラルハザード抑止に繋がるといった意義をしっかり周知することが重要です。
また、社員がパソコンやシステムを正しく利用しているという証明にもなる点も、合わせて周知すると効果的です。真摯に仕事をしている社員にとって、適切に端末を利用している証明のためという意義は共感しやすいでしょう。
それでも、不安の声が上がることもあるかもしれません。そのような場合は、状況を間接監視するタイプのログ管理システムを導入するといいでしょう。例えば「Jasmy Secure PC」は、ブロックチェーン上に残ったログを経由した間接監視タイプです。直接的に監視している印象が持たれにくいため、導入時の説明がしやすくなります。

ログ管理システムは、使いやすさや費用感がポイント

ログ管理は、会社の情報漏洩対策や社員の仕事の見える化、内部統制強化のために重要な業務です。しかし、手作業では管理が煩雑化してしまうため、システムの導入は有効です。ただし導入するにあたっては、使用の難易度や導入のしやすさなど、多方面から検討して選ぶ必要があります。

また、導入にあたり、意義や効果を社員にもしっかりと周知してからシステム運用することも重要です。

Jasmy Secure PCなら、初期費用は不要で月額料金も安価です。さらに、エージェントライセンスを利用し続ける間は期間無制限でログが記録され続けます。追加コストが発生しないため、費用対効果が大きいといえます。また、間接監視タイプなので、ログが見られることに不安を持つ社員に対して、安心感を与えることが可能です。

導入時の設定も容易なため、情報システム担当者の人数や専門性に関わらず、スムーズに導入しやすいログ管理システムです。
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